茨城工業高等専門学校「プログラミング教育活動の取り組み紹介とSPIKE研修会」について
2024年4月17日 14時00分
令和6年3月6日(水)に茨城工業高等専門学校(ひたちなか市中根)にて開催した、「高専スタートアップ教育環境整備事業 プログラミング教材開発グループによるプログラミング教育活動の取り組み紹介とSPIKE研修会」をご紹介します。
【プログラミング教育活動について】
令和5年度は、大洗町教育委員会、水戸市教育委員会等と協力して、放課後子ども教室や夏休み教室などを会場に、小中学生を対象としたプログラミング教室やロボットづくり体験教室を実施しました。
アイラプログラミング(発表者:周而晶助教)
「○」と「→」の組み合わせで状態遷移図を描いてアニメーションやゲームを簡単に作れるツールで、プログラミングの工夫次第で簡単なものから難易度の高いものまで様々なゲームを作ることができます。
〔Islay Touch(アイラ・タッチ)とは…〕
茨城大学で開発されたビジュアルプログラミングツール「Islay」を、開発メンバーの一人である同校の周助教がタブレット向けに再設計・改良しました。
▼詳しくはこちらをご覧ください。
IslayTouch - 「〇」と「→」でゲームを作ろう
プログラミング教室では、周助教と共に高専生が指導にあたり、参加児童に操作説明を行いました。
その他にも、学生が主体となり、プログラミングコンテストの企画・運営、アイラ・タッチ操作の基本が学べる「Islay Touch教科書」の作成などを行いました。
〔令和5年度の活動実績〕
・大洗町生涯学習課放課後子ども教室(大洗南小・大洗小)
・みと好文カレッジ「夏休みプログラミング教室~高専生から学ぼう~」
・第2回 U12 ゲームプログラミングコンテスト
・小学校クラブ活動支援(大洗南小・大洗小のパソコンクラブ)
・アソビサイエンス in ミトウチ
カードプログラミング(発表者:丸山智章准教授)
AR(Augmented Reality)マーカを印刷した名刺サイズのカードとパソコンのカメラアプリを使い、複数人のグループで相談・協力しながらゴールを目指す迷路ゲームをとおして、プログラミング体験ができます。
初心者や小さなお子様でも気軽に学べる仕組みとなっており、プログラミング教育の導入教材として活用することができるとともに、グループ・ペアワークで意見交換を交えながら進めることで、コミュニケーション力を高める効果を期待できるコンテンツとなっています。
〔令和5年度の活動実績〕
・小学校クラブ活動支援(大洗南小・大洗小のパソコンクラブ)
・アソビサイエンス in ミトウチ
ロボカープログラミング(発表者:長谷川勇治准教授)
プログラミング学習用教材ロボット「ビュートレーサー®」とウェブアプリ「プログラムランド」を活用して、プログラミングした車型のロボットを実際に動かしながら、ロボットの動作・制御などの仕組みについて、学ぶことができます。
〔令和5年度の活動実績〕
・小学校クラブ活動支援(大洗南小・大洗小のパソコンクラブ)
・ひたちなか市科学の祭典
・一中コミセン「プログラミング教室」
ロボットづくり体験教室 with 茨城高専ロボット部
ロボット部の学生が教室向けに履帯ロボット製作キットを設計・開発し、指導を行いました。
〔令和5年度の活動実績〕
・大洗町教育委員会(大洗町の小中学生対象)
【レゴ®エデュケーション「SPIKEプライム」説明・研修会】
レゴ®エデュケーション「SPIKEプライム」は2020年1月にリリースされた、子どもたちに人気のレゴ®を使ってプログラミングを学べる教材で、教育現場に特化したレゴ®エデュケーションが提供するSTEAM教育教材のひとつです。
このたび、同校のプログラミング教材開発の一貫として、小中学校教育関係者、同校教職員、学生を対象に「SPIKEプライム」の説明と研修会が開催されました。
(講師:レゴ®エデュケーションアカデミー教員向け認定トレーナー/株式会社アフレル 文教チームリーダー 鈴木優介さん)
レゴ®ブロックと、センサーなどのパーツを接続できるハブを組み合わせて、車型のロボットを組み立てるキットを用いてプログラミングを行います。
当キットで使用する専用ソフトウェアは、小中学校の授業でも幅広く取り入れられているScratchをベースにしているので、初心者でも直感的にプログラミングの組み立てが可能です。鈴木さんの指導のもと、実際にロボットを動かしながら、SPIKEプライムの基本的な使い方や操作設定等を学びました。
▼レゴ®エデュケーション「SPIKEプライム」の詳細はこちらをご覧ください。
SPIKEプライム|小中高向けSTEAM教材 | LEGO® Education
〔研修会参加レポート〕
「右に曲がる」「左に曲がる」「障害物を検知するとストップする」といった制御設定をしても最初は指示通りにロボットが動かずに大苦戦。
操作に慣れてくると、「どうすればロボットが動くのか」をイメージしながら一つひとつのプログラムの組み立てができるようになっていき、遊び感覚でプログラミングの過程や手順を学べるプログラムに、参加者は大盛り上がりでした。
親しみやすいレゴ®ブロックを使ったパーツ作成と、パズル感覚で組み立てるプログラミングで楽しく学ぶことができる「SPIKEプライム」。子供たちも夢中になること間違いなしですね!
〔記事・レポート作成 / 茨城県水戸生涯学習センター〕
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