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戦国乱世を生き抜いた武将の書簡は，一般的には余り扱われていません。一通の書状から｢歴史の裏の動向｣や極めて｢私的な約諾｣などが明らかになります。｢歴史の表｣の流れを，｢裏｣から眺めると，武将の人間性や政治性などが読み取れます。書簡は，公的なものでないために，歴史の表舞台に現れません。この講義は歴史の裏舞台を見物する貴重な機会でもあります。

①北条　早雲　「関右馬允方事、名字我等と一体に候」
    武田　信玄　「駿府・遠江国切のこと」
    上杉　謙信  「信玄悪行のこと」
    毛利　隆元　「毛利家も私の代で家運尽き果て滅亡」
②織田　信長　「紀州より猿帰り候て」
    明智　光秀　「お味方頂ければ、摂津国を差上げましょう」
    森　　長可　「娘は町人に嫁がせてほしい」
    豊臣　秀吉　「近い内に孫を抱いてやりましょうぞ」
③小早川隆景　「たとえ病にあったにせよ、お暇の噂など一切御無用也」
    石田　三成　「貴殿の我等への御奉公は、御国を数々の天賦の儀也」
    真田　幸村　「定め無き浮世ゆえ、一日先は知れざる事」
    (千　　利休)  「鴨など頂き有難きこと、しかし今後は金を願いたい」

■講師■　
小澤　富夫　(元玉川学園女子短期大学　教授，　哲学博士)

■講座日時■　
日程：1/29,2/12,2/26
時間：13:00～16:20
曜日：木曜日