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平成17年度 第3回茨城県生涯学習審議会

2021年12月20日 15時26分 [茨城県生涯学習審議会]
2005年7月6日
平成17年度 第3回茨城県生涯学習審議会
第7期 第3回茨城県生涯学習審議会
議事要旨


・日時 平成17年7月6日(水) 午後2時~
・場所 茨城県三の丸庁舎3階大講座室
・出席委員
 幡谷浩史会長,野口不二子副委員長,青山節子委員,飯村 秋男委員,飯村清美委員
 池田幸也委員,磯良史委員,大久保博之委員,岡野文昭委員 ,神尾圭太郎委員,
 神田真由美委員 神戸礼子委員,米納惇委員,立原克彦委員, 友末忠徳委員,藤田絹代委員 ,
 藤原佳志子委員 森田清明委員
・事務局
 栗田則夫生涯学習課長, 柴正樹全国生涯学習フェスティバル推進室長,
 大曽根徹課長補佐(総括),他

1 開会
2 生涯学習課長挨拶
3 議事
 (1)新茨城生涯学習推進計画について
   1推進計画構成の検討
   2基本方針の検討
     ・推進目標
     ・基本方向(基本的視点,施策展開の方向)
 (2)全国生涯学習フェスティバルについて
 (3)その他
4 議事概要

(1)新茨城県生涯学習推進計画について
 事務局から,資料をもとに,推進計画の構成と基本方針(推進目標,基本方向)について説明
 があった。
(議長)
新しい推進計画においては,「人づくり」と「地域づくり」に重点を置きたいということだが,それについて質問や意見があれば発言をいただきたい。
(委員)
「人づくり」とは,誰が誰をつくるものなのか,誰が誰に対して提案するものなのかはっきりしない。
内容と主旨については良い。
家庭が大事なのはそのとおりだが,現実の家庭を考えると様々な状況がある。家庭をどのように捉え,考え,作っていくかが大切である。
地域についても,既にあるものではなく,ないから「作っていく」という構成にしたい。
「人間力」ということについては,人間の個人としての在り方,社会との関わり方を具体的に,どのように築いていくのかということである。「人間力」以外でそれを超える言葉があればいいのだが。
「学びの環境づくり」という表現はよい。
(委員)
コピー的には「学びを楽しむ,こころ豊かな人づくり(人づくり)」のように,重なる表現は避けたい。例えば,「こころ豊かなコミュニティづくり(人づくり)」。
生涯学習推進重点プロジェクトについては,意味がよく分からない。「学びを楽しみ,広める人づくりプロジェクト」は,「活力ある地域社会づくりプロジェクト」の方がいいのではないか。とにかく,誰にでも分かる表現がよい。
(委員)
計画のねらいだが,生涯学習に既に親しんでいる人を対象にしている感じがするので,もっと間口を広げて誰にでも親しんでもらえるようにする必要がある。
「人づくり」とは「県民づくり」である。
「人づくり」と「地域づくり」をどう関連づけるかが重要である。「人づくり」と「地域づくり」を切り離しては何もならない。
(委員)
今まで家庭教育はプライベートなもので,行政が踏み込むべきものではないとされていたが,最近は,文部科学省も家庭教育に対する支援に重点を置くようになってきた。
(1) の生涯学習推進の基本視点に,2 家庭教育を充実する視点とあるのであれば,
(2) の取り組むべき課題と基本施策展開の方向にも「家庭教育」を入れて,5項目にすべきである。
(委員)
第6期審議会の報告書の第1章にある「現状と課題」をどのように,推進計画に生かすかが大切である。
全国生涯学習フェスティバル開催を契機として,県民の意識(学習意欲,学習ニーズ,学習成果等)調査をすべきではないか。調査を実施するにあたっては,生涯学習ボランティアや生涯学習インストラクターの有資格者の活用も考えられる。
(委員)
団塊の世代が退職を迎えるので,身近で取りかかりやすいものできっかけを作り,人の輪を作ることが必要である。生涯学習としては,そのきっかけ作りに重点を置けばよい。
家庭教育の支援については,具体的に述べる必要がある。
キャリア教育は必要である。広い意味での生き方,働くことの意義を学校教育との連携で行う必要がある。
市町村合併が進んでいる現状があるので,地域づくりに視点を置くことが大切である。
県の施設(生涯学習センター等)や市町村の公民館等など,どこでも同じような事が行われている。それぞれの施設間で連携が図られていないので,情報を施設間で共有しもっと連携していく必要がある。
県の事業を市町村等が参考にできるシステムになっていない。
推進計画を県民に配るのであれば,施設や講座の情報も入れた方がいいのではないか。
(事務局)

県民に配布する講座案内としては,「ゆうゆう学びメニュー」を2万部作成し,各市町村の公民館や図書館に送付している。
(委員)
「ゆうゆう学びメニュー」も,市町村が講座等を計画するときに参考にしてもらいたい。
(委員)
コミセンや公民館でいろいろと仕掛けても,優等生しか集まらない。
「ご近所の底力再生事業」のように,何でもやってください,というようなことが必要なのかもしれない。
(委員)
ある人にとっては身近だが,ある人にとっては無縁になってしまっているのが生涯学習である。日常の生活の中に学びがある,ということに気づかせることが大切である。
生涯学習を分かりやすくする人(コーディネーター)がたくさん必要である。
(委員)
会社を退職しても地域のとけ込めない人がたくさんいる。いろいろな力を持った人たちを小さなコミュニティに取り込んで,「人づくり」「地域づくり」を進めていく必要がある。
家庭教育の支援も小さなコミュニティの中で進めていく必要がある。
学校・家庭・地域の連携もあまり大きくとらえないで,小さなコミュニティ単位で考えていくことが大切である。
茨城はサイエンスの県なので,生涯学習にもサイエンスを取り入れてはどうか。
伝統文化をいかに次の世代に伝えていくかも大切である。
(委員)
一般の人がもっとざっくばらに「行ってみようか」と入って行けることが大切である。県民誰もが参加できるような生涯学習,県民誰にでも読んでもらえる推進計画が大切である。
(委員)
生まれた時点から生涯学習はスタートしているのであるから,高齢者のためだけの生涯学習ではない。
子どものための児童館があまりにも少ないので驚いた。
一般常識を子どもに教えるはずの親が一般常識を知らないのだから,一般常識はどこで学べばいいのだろう。
(委員)
推進計画は何のために作るのか。今後生涯学習を進めるための指針か,市町村への啓発か,県民に示すためか。
推進計画と市町村との関係はどのようになるのか。
参考資料5に他県の例が出ているが,他県の計画と比較して茨城の特徴は何か。茨城の独自性を生かした計画を盛り込まなければ,他県と変わらなくなってしまう。
(事務局)
推進計画は,県の指針であり,市町村に対しては,全県的に取り組んでもらいたいという意味を持っている。
市町村との関係については,学習圏構想に基づき,市町村の学習圏において県の計画を行き渡らせる役割を期待している。
茨城の独自性については,ご意見を参考に今後検討していきたい。
(委員)
北海道や山形県などの計画のように,県と市町村,民間等の役割分担をはっきりと盛り込むべきである。
(委員)
福島県の計画は,学習という言葉を使わずに「学び」という言葉を使っている。遊び心を持ったものもいいのではないか。
茨城県は,農業問題,農業の担い手の育成が大切なのではないか。
(委員)
第6期の報告書で見ると,青年会議所のメンバーは,生涯学習に参加している率が一番少ないと言える。しかし,県の実施している生涯学習には参加していなくても,自分たちで独自に学習している。
会社で働いてる世代が,生涯学習に気軽に参加できるシステムを作ることが必要である。
(委員)
「生涯学習とは何か」がはっきりしていないので,はっきりさせないと分かりにくい。
人がその気になって動くような施策が大切である。それがあって初めて推進計画が生きてくる。
(委員)
生涯学習は特別なものではない。生活の中に学びがある。
市町村との連携が必要である。
必要な情報を必要な人に届けることが大切である。
国の答申より,茨城の独自性,地域性を盛り込むことが必要だし,学んだことを地域に生かしていくことが大切である。
全国フェスティバルは,茨城の生涯学習力を高める非常にいいチャンスである。
(委員)
具体的で分かりやすい推進計画が必要である。
(委員)
弱者(障害者)への対応を生涯学習に盛り込んでもらいたい。
人権教育の充実と,男女共同参画社会の現実のための学習活動の充実は分けて考えて欲しい。男女共同参画を人権教育にくくるのは不適当である。
(議長)
その他意見がある場合は,後日,事務局へ届けてもらいたい

(2)全国生涯学習フェスティバルについて
事務局から,資料をもとに,全国生涯学習フェスティバルの基本計画の概要と現況等について説明があった。
(議長)
御意見,御質問等があればお願いしたい。
(委員)
地域開催地以外の市町村は何をやるのか。
(事務局)
協賛事業や見本市への出展,センターの事業等への参加が考えられる。
(委員)
他県からいらっしゃった方々をどのようにして,センター等へ足を運んでいただくかも一つの課題となるだろう。
(事務局)
生涯学習センター等への交通アクセスの問題も検討していきたい。
生涯学習センターが複数あるという,本県の特徴もPRしていきたい。
(委員)
学びが身近にあることを意識させるために,できるだけたくさんの県民に関わってもらえるように工夫する必要がある。
参加した県民の声が反映されるようにした会場作りの工夫も必要である。(掲示板に自由に意見を書いてもらうようなコーナーの設置等)
会期中の県民参加に限らず,準備段階からの県民の参画を考え,多くの県民がこのフェスティバルで達成感を感じるように工夫する必要がある。
(委員)
生涯学習センターの年間利用者数を見ると,県南生涯学習センターが断然多いのだが,その理由が聞きたい。
(事務局)
今後,様々な視点について,専門部会でつめていきたい。
(委員)
ボランティアの方々が参加して,満足できるような内容が必要である。ボランティアの内容が,単なるゴミ拾い等では不満が生じる。
(事務局)
ボランティアの内容等についても,十分に考えて計画していきたい。
(委員)
ただ単に,やったことの羅列にならないようにしてほしい。
合併した市町村がまとまるきっかけとなるようにしてほしい。

(3)その他
(事務局)
「まなびピア愛媛2004」のビデオテープを後日,各委員に送付したい。
本日の各委員さんの意見を持ち帰って整理し,ワーキングチームへかけて,次回の審議会でまた提示したい。
全ての意見を取り入れることは難しいかもしれないので,その旨ご了承いただきたい。
平成17年度 第3回茨城県生涯学習審議会 2021-12-20 [茨城県生涯学習審議会]
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